心と夢を磨く365日

自己成長の道しるべ

本当の自分は“強い自分”ではない

強くなりたい。

ぶれない自分でいたい。

何があっても折れない人間になりたい。

 

こうした願いは、とても自然です。

弱いままでいたい人など、ほとんどいません。

 

だから私たちは、

知らず知らずのうちに

「強い自分」を理想に据えます。

 

感情に振り回されない。

落ち込まない。

他人の言葉に左右されない。

 

それが出来れば、

きっと楽になると思ってきた。

 

でも、ここで一つ、

静かに問い直してみてください。

 

あなたが求めてきた「強さ」は、

本当に自分を楽にしてきたでしょうか。

 

多くの場合、

答えはノーです。

 

強さを理想にすると、

弱さは敵になります。

 

不安。

迷い。

傷つきやすさ。

 

それらが出てくるたびに、

「まだ強くなれていない」

と、自分を叱る。

 

強くあろうとする人ほど、

内側はいつも緊張しています。

 

なぜなら、

弱さは消えないから。

 

人は、

感じる存在です。

 

どれだけ鍛えても、

揺れるときは揺れる。

傷つくときは傷つく。

 

それを「ダメだ」とする限り、

自分と戦い続けることになります。

 

そして、この戦いは、

終わりません。

 

理想としての強さは、

たいてい誰かの成功体験から作られています。

 

折れずに乗り越えた話。

弱音を吐かなかった話。

自分を信じ切った話。

 

それらは確かに、

その人にとっては真実です。

 

でも、

あなたの体や心が

同じ作りをしているとは限らない。

 

それなのに、

同じ型に自分を押し込める。

 

合わない服を

気合で着続けているようなものです。

 

本当の自分は、

強い自分ではありません。

 

反応してしまう自分です。

 

不安になる。

揺れる。

立ち止まる。

 

それらは欠陥ではなく、

センサーです。

 

危険を知らせる。

無理を教える。

距離を取るべきだと伝える。

 

強さとは、

それらを消すことではありません。

 

聞けることです。

 

「今、何が起きている?」

「どこが苦しい?」

「何を我慢している?」

 

こうした問いを、

自分に向けられること。

 

それが、

静かな強さです。

 

強くなろうとするのを、

一度やめてみてください。

 

代わりに、

弱くなろうともしなくていい。

 

ただ、

反応を否定しない。

 

泣きたくなったら、

泣きたい自分がいると知る。

 

逃げたくなったら、

逃げたい理由があると認める。

 

それだけで、

内側の戦争は終わり始めます。

 

本当の自分は、

折れない存在ではありません。

 

折れながら、

感覚を失わずにいる存在です。

 

次回は、

「変わろうとしなくていい瞬間がある」。

 

成長や変化を求め続けることが、

どれほど疲れを生んでいるか。

 

そして、

立ち止まることの意味を

静かに見ていきます。

 

あなたは、

もう十分、強くあろうとしてきました。